えっ、プレゼントなの?
スターダストの店内には、古めかしいジュークボックスがあった。何と3曲100円という超格安である。私は椅子に座って、ボタンを操作した。リクエストをしたのは、「国境の南」「ドッグ・オブ・ベイ」「ツー・ヤング」の3曲だ。最初の2曲が終わったあと、なぜか「霧のサンフランシスコ」が流れてきた。「ツー・ヤング」と同じナット・キング・コールの声だ。おかしい、リスクエストした覚えはない。後で入ってきて、リクエストをしていたカップルに聞いてみたが、リクエストしてないという。ボタンを押し間違えたのだろうと、自分を納得させたところ、その曲が終わり、「ツー・ヤング」が流れてきた。おいおい。ってことは、100円で4曲かったことになる。カウンター内のお兄さんに、「ジュークボックス、調子悪いのでは?」と聞くと、彼は答えたものだ。「いあや、わざわざ神戸から来られたお客様へのプレゼントだと思いますよ」。う〜ん、これは洒落た返しなんだろうか?