出会ってしまった!国産初のウィスキー
豊岡の焼き鳥屋で中学時代の同級生ファミリーと偶然出会い、楽しく飲み食いした後、一人でバーへ。ジン・リッキーを飲みながら話は自然とNHK朝のドラマ「マッサン」に。するとマスターは待ってましたとばかりに、満面の笑みを浮かべてバックバーから木箱をカウンターの上に置き、宝物でも扱うように丁寧に取り出したのが、このウィスキーである。
「やっと手にいれました。これがドラマにも出ていた国産初のウィスキーです」。購入時、ウイスキーが包まれてた新聞紙はパウチにしてこれも大切に保存しているらしい。それを見ると昭和16年の日付がはいっている。記事や広告を見ているだけでも面白い。
サントリーが国産初のウィスキー「白札」を発売したのは、昭和4年である。当時の日本人は煙臭いと売れずに、次は「赤札」を出したが、それも駄目だった。その後、それらのウィスキーがどうなったのかは知らないが、当時作った「白札」が何本か残っていた可能性は十分ある。
これが国産初か。スモーキー過ぎると敬遠されたウイスキーを一度口にしたかったが、封を切ってないところを見ると、頼んでも無理だと思い諦めて、かわりに「余市1987」を頼んだ。もし国産初のウイスキーを飲んだらいくら請求されるだろうか?