怪人からの手紙
朝、郵便物を受け取った時、一瞬、これは何なのか分からなかった。どうやら封書らしい。左下には、差出人の名前と住所が印刷されており、その横に手書きで「手紙です!! ゴミではありません」と書いてある。なんというコラージュであろうか。日本の切手と、日本では通用しない「MACAU」の切手がランダムに貼っている。郵便局も面食らったに違いない。しかし、こんな貼り方って、許されるのだろうか。
何とも愉快である。これって、完全なアートじゃないの。差出人は、先日、オフィスを訪ねて来られた岡田嘉夫さんである。私は知らなかったのだが、高名な現代の浮世絵師であり、田辺聖子、瀬戸内寂聴、浅田次郎など、数々の作家の小説の挿絵も描いている方であった。神戸出身らしく、3カ月前に東京から神戸に戻り、今後、こちらで活動されるそうだ。
岡田さんが事務所に来られたときのファッションの衝撃度は、計り知れない。いずれ写真で紹介することがあるだろう。しかし、何とも素晴らしい人と出会えたものだ。