アチャコの笑撃
7月25日(土)、ジェーム・スブルース・ランドで行われた夏祭りライプ。ワイラーズ、ALOHA FAMILIAなど、多彩な面々の演奏を大いに楽しむ。そして本来、トリを務めるはずのアチャコが、帰りの電車の関係で、トリの前に出てきた。浴衣を着たお客さんが一人いるなと思っていたら、その人がアチャコ本人であった。時間の関係で2曲だけだという。
最初は「アチャコ音頭」。「ほんま、ほんま。世の中、無茶苦茶」「はい。チッチ、チッチ、チッチ」「あ、それ。無茶苦茶でっせ、無茶でっせ」「あ、どした」(女性の間の手)「無茶苦茶でっせ、無茶でっせ」という歌詞が繰り返され、その間に無茶なことが取り上げられる。
呆れるほどの面白さ。うん、まてよ。これって、ミスハワイ・暁伸の漫才コンビのスタイルのバージョンアップ版ではなかろうか。
次の曲は「ハイになる」。正確には覚えていないが、「緑の中でハイになる」「虹と出会ってハイになる」「月がでたでた。ハイになる」「皆で踊ればハイになる」といった感じのぶっ飛び歌詞で、笑撃度がさらに増す。
アチャコ? ひょっとして、花菱アチャコのお孫さんではないだろうか? 大阪で仕事をしていた頃、何度か行ったことのある、北浜のたこ焼きバー「アチャコ」のオーナーは、花菱アチャコの孫で、ミュージシャンだと聞いていた。演奏後、本人に訊ねると、ピンポン。大正解。こんなところで会えるとは。しかし強烈な個性である。オリジナル志向が高い。さすが一世を風靡した喜劇王アチャコの血筋を引くだけある。と妙に納得した夜であった。